東京・渋谷にアジアで一番美しいといわれる『モスク』があります。
その名も『東京ジャーミイ』。
最大1,200人が礼拝できる大きな礼拝堂を持つモスクは日本では数少ないイスラム教徒の祈りの場。
神聖なこの場所は一般の人にも開かれており、気軽に見学可能となっています。
普段見ることのない祈りの様子や華麗なステンドグラス。
不思議な気持ちになれる東京ジャーミイ…多くの人に訪れてほしい場所です。
白くそびえたつ東京ジャーミー★代々木上原駅から徒歩4分の近さ!
東京ジャーミイは代々木上原駅から徒歩4分の駅近な立地。
白くそびえたつこの建物は大きなドームが特徴的。
以前、代々木体育館から異国のドーム屋根が遠くに見えていましがこちらだったと謎が解けました。
壁には大きく『見学はご自由です』の文字。
念のためHPで確認してから行きました。
東京ジャーミィは毎日5回の礼拝の時間に開館。
併設のトルコ文化センターは日曜祭日を含む毎日朝10:00から夕方18:00まで開館。
5人以上の団体は予約が必要でそれ以下の人数なら予約不要。
土日は14時30分より礼拝の様子が見れる日本語ガイド付きの案内もあり。
礼拝中に1階が閉じられている場合は正面玄関サイドにある階段から2階へ上がれます。
正面玄関から入室!1階のトルコ文化センターで撮影許可を頂きます。
正面の大きな扉から入りました。
平日の昼前なので静か。見学者は私たちを含めて2組。
1階部分はトルコ文化センター。
入口からすぐそばにお土産コーナー。
写真撮影は許可がいるとのことで、1階にいた方に声をかけてから写真を撮りました。
とても気さくな方で日本語もぺらぺら。
宗教施設なので緊張していましたがとても親切、しかも面白い方です!
礼拝堂に入るときは服装注意!ローブやスカーフの貸し出しもあるよ★
2階にあがると礼拝堂。
入口で靴を脱いで上がります。
礼拝場の見学には注意事項アリ。
女性は髪の毛をスカーフでカバーする
女性のショートパンツ、キャミソール、タンクトップ、ミニスカート等での入場はNG
男性のハーフパンツやタンクトップはNG
礼拝場入口にはスカーフとローブの貸し出しの用意あり。
どちらも数に限りがありますので自前で用意しておくのがよろしいかと思います。
特に土日の日本語ガイドツアーは40人程見学者がいることも。
せっかく来たのに入れないのは残念ですからね。
アジアで一番美しい内装の礼拝場!輝くシャンデリアとステンドグラスは別世界★
礼拝場に入ってみました。
落ち着いた青緑色の絨毯が広がる大きな空間。
高い天井には輝くシャンデリア。
ステンドグラスも沢山あり光が降り注ぎます。
細かい模様が沢山。
オスマントルコ様式で幾何学模様が多く取り入れられています。
シャンデリアも真下から見ると万華鏡のよう。
部屋の中央にあるステンドグラス。
綺麗な表紙…こちらイスラーム教の聖典。
コーラン、クアルーン。
大切なものなので身を清めないと触ることはご法度との情報アリ。
広い空間はほとんど人もいなくて…
外から聞こえるセミの声が響き渡っています。
クーラーなど空調は広すぎて効かないので、真夏は暑い。
それでもずっとここにいたくなるような…とても気持ちの良い空間。
アジアで一番美しい内装と言われているだけあります。
上を見渡すと突き出た空間が。
礼拝場の上の場所は女性専用の祈りの場。男性は上がることができません。
階段は礼拝場横の細い塔の部分。大変狭いので一人づつ登ります。
女性専用の礼拝場へ!細かい模様が良く見える…職人が築いた建築美をじっくりと堪能★
上にやってきました。
柵が低めなので近づきすぎるとちょっと怖い。
下にいる時よりもぐっと細かい模様が見えます。
細かい美術関係はよくわからないけれど、見ているだけでうっとり。
この東京ジャーミイは現地から100名もの職人さんを招いて作られただけあり大変美しい。
建築資材も多くをトルコから運び使用。
トルコに行かずとも本場トルコを体験できるなんてすごい場所!
模様に見えるものにもすべて意味があり!詳細は公式パンフレットにて…
円の中の模様…これには意味があるんですって。
見渡すと館内のあちこちに文字のような…美しい模様が見つかります。
女性用礼拝場の壁にもあったこの綺麗な模様にも意味があり。
詳細はお土産屋さんで販売されているパンフレットに記載されているので
気になる方はお買い上げしてみてください。
1階の多目的ホールは食事場所にも…お茶とおやつを頂きながらイスラム教のちょっとした勉強!
1階のトルコ文化センターの奥には広い多目的があり、断食明けには多くのイスラム教徒が
ここで食事をします。
結婚式も行われるんですって。
今回はご厚意でお茶を頂きました。
レモンティーとトルコの伝統的なお菓子。
左側は名前を忘れてしまいましたが…
ナッツの入ったしっとりめの…ずっしり感のある甘いお菓子。
こちらはナツメヤシのドライフルーツ『デーツ』。
「神の与えた食物」、「エデンの園の果実」とも呼ばれ古代から中近東の人々にとって大切な果実。
ナツメヤシってよく教科書で聞いた名前ですが初めて食べました。
甘みがギュッと詰まっていて、まるで干し柿や餡子みたい!
お茶うけにぴったりのデーツは美容効果も抜群。
お茶を頂きながらイスラム教についてちょっとしたお勉強も。
意外なものが実はイスラームが起源だった…という図表。
トルコから留学できている女性から、イスラム教でも国によって服装のルールが違う…など
興味深いお話も聞くことができました。
温かいおもてなしが有難かったです。
トルコの美しい芸術がこんなところにも…!隅々まで見逃せない★
1階にあるトルコ民家の応接室を再現したお部屋。
タイルも細かい。
随時にみられる幾何学模様。
こちらは2階へ続く階段の天井。
1階の玄関扉まで凝っています。
全てにこだわりがあるモスク。
シンガポールでの『サルタンモスク』を思い出しました。
-
シンガポールの黄金ドーム…サルタンモスクは礼拝時間以外は見学可能!
シンガポール観光に異国情緒溢れるアラブストリートは外せない! 中でもアラブストリートのシンボルといえるサルタンモスクは必見。 お祈りをする人以外にも黄金に輝くドームを一目見ようと数多くの観光客が訪れま ...
サルタンモスクでは礼拝場の奥まで教徒以外は入れません。
東京ジャーミーはとても開かれたモスクですね。
日本にいながら異文化体験!開かれたモスク…東京ジャーミィを訪れてみよう★
宗教施設の見学はなかなかしずらいですが、こちらのモスクは一般人に開かれています。
平日ならば礼拝時間でも人が少なく細かく見ることも可能。
ただし金曜日はイスラム教にとって聖なる日。
集団礼拝の日で多くの教徒が集まるので邪魔にならないように…。
土日には見学ツアーも行われる東京ジャーミー。
気軽に寄ることができるのでお近くを通った際には見学してみてはどうでしょうか?
※訪問時期…2017年7月
東京ジャーミイ・トルコ文化センター
〒151-0065 東京都渋谷区大山町1−19